ぬか漬けのはなし

2022年1月30日

ぬか漬けをご自身で漬けたことはありますか?

美味しいだけでなく、ちょこっと残った野菜を漬けて少し食べるのを先延ばしにできたりするので我が家のフードロス削減にも一役買っています。

私は実家では祖父母と暮らしていたので、よく祖母がぬか漬けを漬けていました。

子供の頃は無邪気にぬか床に手を突っ込んでいたものです。特有の臭いはありますが、ぬかの感触と漬かった野菜を発掘する時のワクワク感。もっとたくさん発掘したいのに、もうそのくらいでいいと祖母にいつも止められていました。懐かしいなぁ~。

そんなノスタルジーに浸りつつ、乳酸菌を含んでいて体にもいい、そして野菜をもたせることができる『ぬか漬け』を自分でも漬けたいなぁと以前から思っていました。

「でもぬか床って毎日混ぜないといけないんでしょ?」
「いえいえ、奥さん!このぬか床なら2,3日に1回、または1週間に1回でもいいんです!」
「え!本当に!?ずぼらな私でもぬか漬けが作れるの?」

と私でもぬか漬けが自作できる素敵なアイテムに出会ってしまいました☆

その名も『わたしのぬか床』(金沢大地)です。

いつも素敵なアイデアを共有してくださるYouTubeチャンネル『TOKYO VEG LIFE』さんで紹介されており、これだ!とコンポスト同様すぐ購入。

タッパーとぬか(捨て漬け済)、説明書がセットになっており、すぐにぬか漬けを始められるようになっています。私はもう少し容量が欲しかったので、タッパーを使わず野田琺瑯の「ぬか漬け美人」を容器として使用しています。

蓋も本体も琺瑯にしてみました

野菜を切ったり塩もみしてからぬかに漬け、漬かったら取り出して洗って食べます。

私がぬか床を混ぜていると子供が「ぬか臭い~」とか騒いでますが、ぬか漬けは美味しいそうでよく食べてくれます。

色々な野菜やチーズなどを漬けてみましたが、食材や皮つきか否かなどによって塩もみの有無、漬ける時間が変わります。

皮付きの野菜は特に塩もみで表面の組織を破壊してから漬けた方が漬かりやすいし味も浸みるなぁとか、何度も漬けるうちにコツが分かってきました。

きゅうりを発掘
きゅうりとセロリを漬けました

さらに子供の頃は、ぬか漬けのメカニズムがよく分からないままぬか床に手を突っ込んでいましたが、大人になって乳酸菌などの働きによって漬かることを知ったので、コンポストもそうですが微生物のお世話をしている感覚です。「嫌気性細菌が増えすぎないようによく混ぜて空気いれてあげよっと♪」みたいな。

祖母のぬか床は常温保管でしたが、こちらの『わたしのぬか床』は冷蔵庫保管です。だから毎日混ぜなくてもいいってことなのかなと思います。

何度か漬けたら塩を足してかき混ぜます。野菜から抜けた水分がぬかに出てくるので、私は「ぬか漬け美人」に付いてきた陶器の水取り器をぬか床に埋め込んで水を抜いています。

これが水取り器
ぬかの中に埋めておくと穴から水が入って溜まるという仕組みです

それでも段々とぬかが緩くなってくるので、別売りのぬかを足して粘度を調整しながら使用しています。

私はアボカドが好きで、すぐ食べられそうな熟した物ともう少し熟成が必要な物をいくつか混ぜて買います。

でも食べるスピードが熟すスピードを超えてしまうことが多々あり、熟しきれてないアボカドを切り始めてから「まだ早かった…」と後悔することもしばしば。

切る前に触れば分かりますが、考えるより先に手がアボカドを2つに割り始めている…。

そんな私のおっちょこちょいをカバーしてくれるのもまた「ぬか床」です。

熟しきれていない固めのアボカドも、皮を剥いて切ってから漬けると結構おいしい。ご飯にも合う!と個人的には思っています。

あとやっぱり「ぬか漬け」って玄米に合いますよね~。昔から日本で食べられてきたのが納得できる。日本人のソウルフードと言ってもいいのでは?

皆様も『ぬか漬け』のある暮らしはいかがでしょうか。最後までお読みいただき、ありがとうございます。