テンペだっぺ!?~自作編~
納豆はお好きですか?私は苦手です。茨城出身ですが…。
そんな私でも食べられるお豆発酵食品、それがインドネシア発祥の「テンペ」です。今回はテンペを自作してみた記録をお届け致します。
ここに至るまでの経緯は以前の記事で説明しておりますので、よろしければご参照ください。
→「納豆とテンペ」(https://ibarakinoko.com/post-254/)
「納豆が苦手ならテンペも名産にしちゃえばいいじゃない♪」という野望のもと、細々とテンペプロジェクトを始動させた私。やっぱりまずは作ってみないと、ということで人生初のテンペ作りに挑戦しました。
まずテンペ作りに必要なもの、それは「テンペ菌」。そんなのどこにいるんだよ、と思いますが一般的にいるカビの一種だそうです。バナナの葉などに付いているらしく、インドネシアではバナナの皮に包んで発酵させたりもしているそう。日本ではネットで購入が可能です。販売されている物は、アメリカなどで無毒化した菌を採用しているみたいです。
その他、豆や雑穀など実は色々テンペにできるそうですが、今回は一般的な大豆で作ってみました。
まず大豆どうしをこすり合わせてよく洗い、雑菌が繁殖しないよう酢水に浸けること15時間。最初は丸かった大豆がぷっくりして、よく見る豆の形になっていました。
さ、ここからですよ!浸水してふやけた豆の皮を手作業で除いていきます。薄皮が残っていると上手く発酵しないことがあるそうで。
途中、何度も暴発した酢水をメガネに浴びながら作業すること2時間。ようやく浸水前500gだった大豆すべての皮を剥き終えました。もっと少ない量にすりゃ良かった…。
次に大豆を煮て柔らかくしていきます。少し硬めに茹でた後、冷ましながら表面を乾かします。
40度くらいまで冷めたら、いよいよテンペ菌の出番です。まんべんなく行きわたるように片栗粉などのでんぷん粉でカサ増ししたテンペ菌を大豆にまぶします。
発酵中に出たガスが抜けるように小さな穴をあけたジップロックなどに入れて、30℃台くらい(40℃未満)を保って20~24時間発酵させます。
恒温器などを持っていないので、どうしようかと考えた結果①タオルでくるんで、温度が下がってきたらカイロで温める、②タオルでくるんでスープを作った鍋の蓋にのっけて温める、の2つで試してみることに。どっちも準備不足感が否めませんが、もう引き返せないので進むのみ!?
おおっ!鍋のほうは意外といい感じで温度をキープしています。カイロの方は温度調整が難しく、上がりすぎてしまいました。最初の十数時間はあまり変化が見えませんでしたが、次第にうっすらと白いモヤモヤができてきて、温度も上がりました。発酵が進むと温度が上がってくるので、やはり温度管理が難しいです。微生物との対話なので心地よい環境を整えるのには、それなりの工夫や努力が必要でした。
失敗してそうだな~と思いつつも24時間経ったので、これにて発酵終了。結果は…
カイロを使用した方は、やはり温度が上がりすぎて発酵ムラが出来てしまいました。カビが生えなかったところは大豆がポロポロしています。
鍋蓋にのせた方は割と全体的にカビが生えて、テンペらしくなりました!ふう、良かったよかった。
「試食してみなくては!」と思い、フライパンでこんがり焼いてみました。崩れそうだったので、怖くて切れずに大きいまま焼いています…。
自作のバーベキューソースを付けて、いざ試食!
「うん、悪くない♪」見た目は良くないけど、臭みもなく食べやすい。思ったより大豆が柔らかく仕上がっていました。
こうして2日間にわたる長い闘い(?)は無事に幕を閉じたのでした。テンペは作ったあと常温で置いておくと発酵が進んでしまうので、残りも冷凍保存して美味しく頂きました。
再チャレンジもしてみたいですが、もう少し発酵温度を保てる工夫が必要だと感じました。
みなさんもテンペ作り、よかったら挑戦してみてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございます。
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